ロレックス投資って何だろう?~一喜一憂するロレックス病~

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What is Rolex investment?

■ロレックス投資

語呂が良いだけで実質「投資」ではないのですが、ロレックスを買って売って利ざやを稼げちゃう?と言う話です。
実際は売らなくても価値が上がっていくのを楽しむことがほとんどだったり、意識せずにしばらく使って売却したら儲かっちゃったりすることも含まれます。

ロレックスの主にスポーツモデルは、購入して使っていても価値が上がっていく不思議な商品です。通常、車でも洋服でも靴でもなんでも買ってすぐに新品のまま売るのが1番損が少ないと思われます。1度でも使ったら、それこそ5年も10年も使ったら1円にもならないものが大半です。しかし、ロレックスは使って使って長く使うほど値が上がっていくことがあるのです。しかも特定の商品だけじゃなく「スポーツモデル」全般で同じようなことが起こります。短期間で見ると「損」はあるかも知れませんが長いスパンで見れば下がることはほとんどありません(人気新作などはあるかも知れません)。いくつか条件があったりしますので、一緒に見ていきましょう。

■大前提として「なぜ」価値が上がるのか?

投資物件として価値が担保される理由はなんでしょうか?「機械」モノであることが理由の一つとして考えられます。メンテナンスをし続ける限り「時計」としての機能は失われません。動くことで価値を維持しますので、逆に実際には使われることはなく美術品と同じように飾られるだけのヴィンテージものであっても「時計」としては正常である必要があります。長く続くヒストリーとエピソードもブランドとそのモデルの価値を支える要因になっています。広告宣伝の上手なロレックスならではの「逸話」が各モデルにはあり、まるで自分や我が子のことのように時計オーナーはロレックスを語ります。また、永く作っているのに流通量が少ないことも挙げられます。希少性につながるのですが毎年100万本近く製造されるロレックスですが、需要と供給がミスマッチように調整されています。欲しいと皆が願うスティール製のデイトナを正規店で購入できるラッキーマンは年にごく僅か。常にあこがれの存在を用意しているのもロレックスの戦略であり魅力でもありますね。供給以上の需要があり、多くのファンに支持されていること。ブランド価値も高く、使いやすく丈夫であり、わかりやすいステータス性があるなどは、他のジャンルでも支持される理由は同じでしょう。

①値下がりしないスポーツモデル

■私が20年ほどロレックスをみた中で、同じモデルでも当時の価格より「下」で売られているものはマズありません。「0(ゼロ)」なのです(正常に動くロレックスであれば)。10年ほど前と比べると「新作」として注目を集めたモデルが現在お買得になっているものはあるのですが、20年前のモデルで当時買われていたら「損」することは無いのです。少し異常とも感じられるロレックスの相場ですが、同シリーズが世代交代し新作が出ると定価も上がります。旧モデルは後を追うように相場を上げていきますので次第と古いモデルは、「数が減る」「無いと欲しくなる」「新興の時計マーケットに流れる」など希少性が生まれ新作モデルと肩を並べる相場になってしまうのです。例えば、30万円で新品が買えたモデルがあったとします、しばらくして世代交代し新作の定価は50万円になったとすると、新作の中古が40万円くらいとなり、併せて旧作の状態の良いモノが40万円ちかくなるのです。相場が40万円になると買取額も30万円も超え、新品を30万円で買った時より「儲かっちゃう」なんてことになります。これがもう一世代進むと定価が70万円になり、中古相場が60万円となり、2世代古いモデルの相場も50万円まで上がる可能性が出てきます。場合によっては現行新作と同等額ほどの相場になる人気モデルもあるので面白いですね。

②価値が上がりやすいポイント

■1つは希少性がポイントになります。モデル自体が流通量が少ない場合や、同じモデルでも僅かな差異で生まれるバリエーションなど「レア要素」を含むことで価値を上げるモノがあります。

■オリジナルの状態をキープすること。付属品なども重要になるヴィンテージロレックスですが、メインはやはり「本体」。製造され販売した頃と同じ状態を保っていることは重要です。消耗品である、針や文字盤、ブレスレットなどのパーツは「年代」を判別する重要なポイントになるためメーカー修理で交換されることを嫌うファンが「多く」存在しています。メーカーとしてはパーフェクトな状態でユーザーに届けたいと消耗品は交換しますし、新しい素材に変更したりしてしまいます。こうなると「当時のオリジナル品」ではなくなるので、ヴィンテージ価値は無くなります。ただ、腕時計としては機能が蘇るので「使用する」こと前提であれば「ロレックス投資」を無視して気にすることではありません。精神衛生上こちらの方が良いかも知れませんね。

③人気のキーワード

■「生産終了」「レア」がロレックス投資の中では大きなウエイトを占めてきます。まず「生産終了」は言葉のとおり、そのモデルの製造が終わってしまったことを指します。ポジティブな後継機へのモデルチェンジ、ネガティブなシリーズの終了など各モデルごとにありますが、どちらも生産終了したモデルのオーナーであるロレックスファンには「喜ばれる」事態となります。なぜなら「価値が上がる」ことを約束されたからです。主にスポーツモデルだけの話にはなりますが、製造が終了したスポーツモデル、とくにスティール製のモノはじわじわ、そして確実に市場相場を上げていきます。在庫が減る一方なので仕方がありません。最近では2016年に終わったスティール製のデイトナRef.116520、同じく2016年に終わったヨットマスターロレジウムRef.116622プラチナダイヤル、2017年に終わったシードゥエラー4000 REF.116600など後継機の登場でお役御免となり10%、20%と上がってしまいました。もう一つ、「最終モデル」(以前なら最終品番/最終シリアル)に注目が集まります。最初ではなく最後の、生産終了間際の個体が評価されます。デッドストックでコレクターが大勢いますね。

次に「レア」です。レア要素を必死に探し続ける世界中のロレックスファンたち。製造する工場による微妙な差異などを見つけ出し「なんとかだ!マーク1だ!」と騒ぎ出します。また経年劣化による変色なども喜ばれるポイントとなりクリームだブラウンだライムだなんだと希少性を訴えます。最初こそ「あ~また、いつものね」と発作を見て見ぬふりをし見過ごしますが、徐々にその言葉が大きな影響を生みいつの間にか「価値」を生み出すこともしばしばあります。ロレックスのニックネームも似た感じで広まっていきますね。各モデルには人気レアバリエーションがありますので、投資目的であれば知っている必要があります。ここに幾つか書き出していきますのでチェックしてください。またもっと知りたいのであれば各モデルのページで確認してください。

◆デイトナ Ref.116520 2000~2003年あたりに製造された「白文字盤の変色:クリームダイヤル」

◆GMTマスターⅡ REF.116710LN 2007年頃に製造された初期仕様の「スティックダイヤル」

◆エクスプローラーⅠ REF.214270 2016年に3.6.9インデックスに夜光が入りますが、その前の仕様であるブラックアウトインデックスであり鏡面仕上げのバックルであること

◆デイトナコンビ(ロレゾール)REF.116503/8 2016年に世代交代した新型に旧文字盤である白パンダ文字盤が入ったもの

④ロレックス投資の運用方法

■では、どうやって儲けていくか?と言う点に迫ります。実は単純に人気のモデルを「買うだけ」で良いのです。ポイントになるのは上記で説明したような価値が上がりそうなモデルを「買う」ことにあります。1番良いのは生産終了になったタイミングで海外で販売された保護シールが巻かれた付属品完品の状態「未使用デッドストック」として「寝かせること」です。1年も寝かせれば「買って、売って」で損は無くなるでしょう。5年10年も寝かせばもう1本時計が買えちゃうくらい儲かるかもしれません。

たとえば2008年に生産終了となったシードゥエラーREF.16660のVシリアル(当時の定価609000円)、現在購入しようと思うとデッドストックは200万円を超えます。2008年頃には60万円もしませんでしたし、生産終了(ディープシーがリリース)した後しばらくして僅かに定価以上となったくらいです。

また、2016年に生産終了となったデイトナREF.116520の最終モデル(当時の販売相場は未使用シールつきで160万円くらい)、現在購入しようと思うとデッドストックは250万円以上が確実です。2年間で100万円もの「利益」を生み出すことになるのが「ロレックス投資」の凄いところで、ただ当時買っただけ。これだけなのです。

もちろん「使っていても」儲かりますし、付属品が無くても少しは儲かります。無くさない壊さないだけ気を付けましょう。寝かせる財力さえあれば簡単ですね。お金とどのモデルを選ぶかのセンスだけ、超~かんたん。生産終了した中古でも大丈夫ですし、上がりきっちゃったと思うモデルでも「まだ上がる」可能性があります。コレばかりはセンスですが、4桁のヴィンテージでも儲かる可能性があります。

※ロレックス投資のページなので、こんな説明ですが「単純に好きなモデルを損得関係なしに着ける」のが1番良いですね。

 

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