■ロレックスの歴史
「アナタの知っている腕時計メーカーは?」と聞かれたら真っ先に思い浮かぶのが「ロレックス(ROLEX)」ではないでしょうか? 誰もが知るウォッチメゾンでありながら、公式には情報を多く公開しないことで有名です。
「ロレックスが高い」理由を考えるのに、まずはロレックスについて知っておくことが必要ですね。
それでは公式ページより「ロレックスの歴史」を振り返ってみましょう。
ハンス・ウイルスドルフ氏がロンドンで時計の専門会社を立ち上げたのが、後の「ROLEX(ロレックス)」です。
「ROLEX」と言う名前は氏が「自社の時計に短く、どの言語でも発音しやすく、かつ記憶に残り、時計のムーブメントとダイアルに刻印した時に美しくみえる名前を付けたいと考えた」とのことです。ブランド名を考えるのは本当に難しいですね。氏の想いがこもったロレックスと言う名は、イメージ通りになって世界中で愛されています。
1919年にロンドンからスイスのジュネーブに社を移し、1920年にジュネーブでモントレ・ロレックスSAとして登録されました。2020年には100周年となります。
1926年には世界で初の「防水」腕時計を制作します。 名を「オイスター」ケースとし、1927年にはイギリス人スイマーのメルセデス・グライツさんが、ロレックス・オイスターを着用してドーバー海峡を泳いで渡ったことで有名になりました。ロレックスの宣伝の上手さを感じる一手ですね。
1931年には世界で初「自動巻き」ムーブメント「パーペチュアルローター」を開発します。
1945年には今でもモデルチェンジを繰り返しながら製造が続いている最初の「デイトジャスト」が誕生しました。
1953年
エドモント・ヒラリー卿とテンジン・ノルゲイが、オイスター・パーペチュアルを着けしエベレスト登頂に成功。
同年、傑作モデル「エクスプローラー」が誕生します。
「サブマリーナー」も1953年に誕生。
ファーストモデルは100m防水でした。
1955年
“パンナム”として知られた有名なパン・アメリカン航空の公式時計として採用されたGMTマスターが誕生。
昼夜を区別するために2色(青/赤)に色分けされたべゼルが特徴です。
1956年にはハイクラスモデル「デイデイト」が誕生。
1956年
1,000ガウスまでの耐磁性を誇る特殊モデル「ミルガウス」が誕生。稲妻針が格好良いですね!
1960年「ディープシー スペシャル」が試行錯誤の末に誕生。
マリアナ海溝の最深部、チャレンジャー海峡に到達した世界初の腕時計となります。
1963年
時代はアメリカとロシアのロケット開発競争。
NASAに採用されるべく「コスモグラフ(コスモ+クロノグラフ)」と名付けられたクロノグラフ「デイトナ」が誕生します。
1967年
フランスの潜水作業専門会社COMEXと共同開発した飽和潜水対応モデル「シードゥエラー」が誕生。
1971年
極地探検家・洞窟探検家のためにエクスプローラー2が誕生。
24時間針と大きな夜光インデックスを搭載し昼夜の判断が付かない場所でも時間を正確に判断できる仕様となっています。
1992年
スポーツモデルでは久しぶりに新作が誕生します。セーリング用として、セレブ層へクルージングのお供として「ヨットマスター」が開発されました。スポーツモデル初のレディースサイズもラインナップされました。
2005年には硬質セラミック製「セラクロムベゼル」が誕生。キズに強く長く美しさをキープできます。
同年ブルーパラクロム・ヘアスプリング(ヒゲゼンマイ)が誕生。常磁性合金を使用し磁力に対する強度と、標準の10倍もの耐衝撃性を実現しています。
2007年にはロレックス初のレガッタ・クロノグラフ「ヨットマスター2」が誕生。
2008年 ロレックス最大の大きさ厚みを持つ超防水時計「ディープシー」が誕生。
2012年 アニュアルカレンダーモデル「スカイドゥエラー」が誕生。
同年 映画監督で冒険家のジェームズ・キャメロン氏がマリアナ海溝での初の単独潜水に成功。
艦に取り付けられたオイスター パーぺチュアル ロレックス ディープシー チャレンジは、水深12,000メートル (39,370フィート)までの防水を誇りました。
ドキュメンタリー映画「ジェームズ・キャメロンの深海への挑戦」を見ましたがロレックスもバッチリ映っていました!
スイス ジュネーブに社を移して約100年。常に時計業界の最先端に立っています。
それは歩を止めず、常に良いものづくりをしている結果であり、手に届くプライスレンジで最大級の使い勝手と満足感をユーザーに届けているからに違いありません。
次のページでは「ロレックスの資産価値」について見ていきます。