ロレックスはなぜ高い?~ROLEXの資産価値~

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■ロレックスはなぜ高い?

さて、ではどうして「ロレックスは高い」のでしょうか?

「ロレックスは高い」と言う言葉には2つの意味があります。

定価や売価が他のメーカーに比べ「高い」と言う意味と、リセールバリューが「高い」ので資産価値があると言うポジティブな意味の2つです。

2017年現在、メンズの最安値モデルはRef.116000で国内定価は550,800円(税込み)。

国産自動巻き時計と言えばセイコーで、その中でも安いSARY057プレザージュは41.040円。

しかしコレはロレックスとは「路線」が違いますね。

ロレックスと同様に高級腕時計としてラインナップされるグランドセイコーの最安値はSBGR053で432,000円とロレックスと10%くらいの違いです。

海外からの輸入嗜好品と考えれば、そこまで高くないのではないでしょうか?
ロレックスの定価は、他のメーカーの定価決定の物差しにもなっています。
以前はライバルのオメガなども、かなり意識して値付けしていた印象です。
おおよそ定価を判断する時に、無意識ですがダイバーウォッチならサブマリーナーと、クロノグラフならデイトナと、3針モデルならエクスプローラーと比べてしまっている自分がいます。
ロレックスを基本と考えれば「高い」「高すぎる」とは言えないと思います。

ロレックスの定価が、どうやって決定されるのか考える。

確かにここ数十年はどんどんロレックスの定価が上がっていますので、「買いやすい時計」ではなくなっています。

80年代後半は人気のサブマリーナーノーデイト5513が30万円。エクスプローラー1016が31万円。

約30年経ち現在はノーデイト114060が766,800円、エクスプローラー214270が669,600円と2倍以上になっていますね。

これは現在では少ない完全自社製造であること、ブランドを維持するための広告費などのコストの問題、常に最高スペックであるための研究開発費などが関係しています。

<マニュファクチュール>

全てを自社で作るための設備や開発費は非常にコストが掛かります。また時計の心臓部「ヒゲゼンマイ」を作ることができるメーカーも限られており、セイコー、パテックフィリップそしてロレックスくらいなのではないでしょうか?(他のメーカーは買い取っています)

<世界の時計の売り上げ>

現在は大きなコングロマリットが形成されており、1番多くの売り上げを誇るのはオメガやETAを擁するスウォッチグループ。次いでカルティエやパネライなどを擁するリシュモングループ。そして単体で第3位がロレックスなのです。

<広告宣伝>

自社のプロダクツを販売するために様々な方法で広告宣伝していきます。スポーツ業界、カーレース、ハリウッド映画、モデルや音楽家など世界で活躍している方をアンバサダーに選出し起用しています。

フォーブス誌が選ぶ「世界の最も価値あるブランド」ランキングでロレックスはファッション部門で第8位。因みに1位はナイキで2位はルイヴィトン。「腕時計」だけのメーカーが世界第8位なのです。AppleやGoogleなどが上位を占める全体100位のランキングの中ではロレックスは64位、ですが時計メーカーは100位に入っていません。

このようにコストをかけ、戦略と情熱で時計業界ナンバー1で居続けているのです。

ナンバー1でいる限り「資産価値」は高く、リセールバリューも良いのです。「みんなが欲しい」モノづくり。ヒストリーもストーリーもミステリーもあるのが「ロレックス」の魅力なのです。

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そしてもう1つ、価値を維持できる「頑丈さ」がロレックスの特徴でもあります。

VR(ビンテージロレックス)では経年劣化を楽しんだり、マニアックな製造差異を探したりする陰で、実はその価値を支えているのが「オイスターケース」の堅牢さなのです。

またムーブメントがシンプルで精度が出やすくパーツが少なくメンテナンス性も高い点。

長く状態を維持できる丈夫さ、修理すれば治る点、数が多く出回っているためムーブメントの情報もパーツも手に入りやすい点などロレックスを取り巻く状況はとても良いと言えます。

ロレックスが最高の技術で作られた時計ではありませんが、年間100万本も製造販売されていながら精度を保ち現在は5年のメーカー保証が付けられることは非常に素晴らしいことだと思います。

他のメーカーでは決して真似できないのです。

ロレックス エクスプローラー キャリバー 3132

この状況が大きく変わらない限りロレックスはナンバー1であり続けます。

ネガティブなアンチの方もいることが逆にロレックスの人気を証明しています。


次のページでは「リセールバリュー」について見ていきます。


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