ロレックス ヨットマスターについて~ラグジュアリースポーツの選び方~

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THE WATCH OF THE OPEN SEAS THE YACHT-MASTER

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1993年にスポーツモデルの新ラインとして発表されたヨットマスター。
クルージングやセーリング用にヨットマンやセレブ層をターゲットにしたシリーズだったため、金無垢やロレゾール(コンビ)のみでスタートします。
更にはロレックスのスポーツモデルとしては初の「メンズ」「レディース」「ボーイズ(ミドル)」サイズの展開と言う「初物尽くし」でした。

■ヨットマスターの歴史

1992年にリリースされたラグジュアリースポーツのヨットマスター。スティールを使わないイエローゴールド無垢モデルのみの新しいスポーツシリーズで、同時にミドルサイズとレディースサイズを用意しスポーツモデルで唯一サイズ展開をした記念すべきシリーズとも言えます。

ヨットクルージングを楽しむセレブ層をターゲットとしており、現在に至るまでスティールのみのモデルはラインナップされていません。水遊びを想定していないため両方向回転式のベゼルを装備し防水性能も100mとなっています。サブマリーナーの金無垢では何か駄目だったのか?新しい需要が欲しかったのか、ヨットマスターは誕生したのでした。初代モデルは16628 68628 69628です(40mm-35mm-29mm)。

1997年にはイエローロレゾールのミドルサイズとレディースサイズがリリースされました。因みにヨットマスターの名は以前デイトナベースのクロノグラフの試作機に同名のモデルが存在しますが、シリーズ化とはならず幻のクロノグラフとなっています。

■ヨットマスターロレジウム

1999年には待望の新モデル16622 ヨットマスターロレジウムが誕生しました。当時はデイトナを凌ぐ勢いで人気モデルとなりプレミアムプライス相場が続きます。ベゼルにはレアメタルで柔らかいプラチナを使用し表面をロジウムコーティングしており、オールシルバーカラーの中に差し色として赤い秒針とYACHT-MASTERの文字。これは、スポーティで格好良すぎますね。高級感あるラグからブレスレットにかけての曲線がデイトナ以上の存在感を醸し出し、予定通りセレブ層にも刺さりました。「ロレジウム」とはロレックスの造語なのですが(コンビをロレゾールなどと呼びます)、ロレックス+スティール+プラチナ+ロジウムメッキから、プラチナを使用したスティールモデルをロレジウムと呼ぶようになりました。

イエローロレゾールのヨットマスターにジェンツサイズの40mmがラインナップに追加されたのは2004年ころです。それまでコンビネーションはレディースまたはボーイズしかありませんでしたが、満を持しての登場(ロレジウム人気が落ち着いた頃)し人気を博しました。

2012年には第2世代へとモデルチェンジしたヨットマスターロレジウム。リファレンスをRef.116622とします。大きな変更はなく順当に進化した印象ですが、さすがにプラチナダイヤリだけでは飽きられるのか・・・

ブルーダイヤルがラインナップに追加されました。深いブルーカラーはトレンドカラーでもありロレックスファンも納得のモデルとして受け入れられています。

2016年にはダークロジウムダイヤルが追加され、多くのファンを虜にしました。爽やかなライトブルーの差し色が効いていますね。また、ひっそりとコストのかかる(飽きられた)プラチナダイヤルは生産終了となり、1999年から続くヨットマスターの顔とも言えるダイヤルバリエーションに別れを告げます。

同じく2016年にはエバーローズゴールドとのコンビネーション(ピンクロレゾール)Ref.116621が誕生しました。チョコレートカラーのダイヤルがリッチな大人のラグジュアリー感をくすぐる魅力的なモデルです。翌2017年にはブラックダイヤルも追加ラインナップされています。

新世代キャリバー3235を積んだ新作が2019年に登場。

ヨットマスターロレジウム Ref.126622 Cal.3235

ヨットマスター 40 Ref.126621、ヨットマスター 40 Ref.126655。

同じく2019年には42mmの新サイズが登場。

第1弾はホワイトゴールド無垢にオイスターフレックス キャリバー3235搭載。

ヨットマスター 226659。

■ヨットマスターⅡの誕生

2007年 オイスタースポーツラインに新しい仲間が誕生します。名前こそ「ヨットマスター2」ですが、既存のラグジュアリースポーツ・ヨットマスターとは全く異なったコンセプトの「ヨット乗りのための腕時計」としてラインナップに加わります。コスモグラフデイトナに使用される自社製クロノグラフCal.4130をベースにヨットレースに必要な「レガッタ機能」を搭載したCal.4161 第2のクロノグラフとして鮮烈にデビューしました。44mmのビッグケース、金無垢、セラミック製のセラクロム「リングコマンドベゼル」という画期的な新作でしたが、2007年には「ミルガウス」の復活や、GMTマスター2 116710LNの登場と話題がそちらに行ってしまったことで多くの認知を得ることはできませんでした。

 (90801)

ヨットマスター2が人気を得るきっかけになったのが2011年誕生のRef.116681でしょう。初のエバーローズゴールドとのピンクロレゾールスポーツとして人気を博します。

2013年には初のスティール×セラクロムベゼルのヨットマスター2 Ref.116680が誕生します。ヨットマスターの名を冠するモデルとしては初めて貴金属を使用しないモデルになります。爽やかなマリンブルーのセラクロムベゼルにホワイトダイヤルがよくフィットしてます。国内定価は1,922,400円と、なかなかのものですね。


次のページはヨットマスターの人気に迫ります。

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